「被害者に賠償すれば執行猶予がつきますが、どうしますか」と話す弁護士/連載企画 : 無罪取って時給487円  国選報酬、精神的満足だけ – 裁判員をよむ – 47NEWS(よんななニュース)

* 「被害者に賠償すれば執行猶予がつきますが、どうしますか」と話す弁護士/連載企画 : 無罪取って時給487円  国選報酬、精神的満足だけ – 裁判員をよむ – 47NEWS(よんななニュース)

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引用URL>>>>:http://www.47news.jp/feature/saibanin/47news/094674.html 連載企画 : 無罪取って時給487円  国選報酬、精神的満足だけ – 裁判員をよむ – 47NEWS(よんななニュース)

愛知県豊川市で2002年に起きた男児連れ去り殺害事件で、名古屋地裁は06年、男性被告に無罪を言い渡した。

 独自調査で“有罪率99%の壁”を突き破った国選弁護人の後藤昌弘(ごとう・まさひろ)弁護士(56)=愛知県弁護士会=が、裁判所から受け取った報酬は、もう一人の弁護人と合わせて80万円だった。
会見する後藤弁護士

愛知県豊川市の男児連れ去り殺害事件で、無罪判決を受けた被告(右)とともに記者会見する後藤昌弘弁護士=06年1月名古屋市

 ▽経費支給も一部

 後藤弁護士らは交通費などの経費を約76万円支出していたが、訴訟記録のコピー代などとして、報酬とは別に約16万円支給されただけ。

 豊川署や名古屋拘置所での接見22回、関係者との打ち合わせ10回、現場調査9回、公判22回、最終弁論は97ページで、泊まり込みの調査もあった。報酬を時給に換算すると、487円にすぎなかった。

 「“趣味道楽”じゃないとやってられない。弁護士の金銭的満足と精神的満足は、しばしば反比例する」と後藤弁護士。「でも無罪だから我慢するしかないか。逆転有罪判決を出した名古屋高裁には腹が立つ」

 ▽冤罪疑わぬ例も

 02年4月、富山県警氷見署。強姦(ごうかん)未遂の疑いで逮捕された柳原浩(やなぎはら・ひろし)さん(41)は、怒鳴りつける取調官が怖くて容疑を認めた。しかし、地元の弁護士会から派遣された当番弁護士には「やってません」と話した。弁護士は「分かった。調べてみる」と言ってくれた。

 あらためて容疑を否認すると、取り調べは長時間に及び、取調官は暴言を繰り返した上、机を激しくたたき、こぶしを見せた。とても耐えられなかった。別の強姦事件も含めて虚偽の自白調書が何十通も作成され、起訴された。

 当番弁護士が国選弁護人となり、次に接見に来たのは初公判の8日前。「被害者に賠償すれば執行猶予がつきますが、どうしますか」と話す弁護士に対し、柳原さんは心の中で思った。「やってないと言ったのに、何言ってんだ」

 接見は5―6分。弁護士は冤罪(えんざい)の可能性を考えなかったのか、柳原さんが自白した経緯を尋ねなかった。

 服役後に真犯人が見つかり、再審で無罪となった柳原さんは「弁護人は役に立たなかった。せめて有罪の一審判決に『不服があるなら控訴しなさい』と言われれば、そうしたのに」と悔しがっている。

(共同通信社 2009年03月13日)

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